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木が腐るのは「菌」が原因!?意外と知らない木の話し

2019.09.11

teoriawood
店長/ヤナサン

こんにちは!

台風や連日の雨、雨、雨で梅雨かのようにジメジメしている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

 

店のエアコンも冷房ではなくドライ設定ですが、気が付かないうちにキノコが生えていないか心配している店長のヤナサンです。

 

キノコと言えば「菌」ですが、実は木材が腐るのもこの「菌」が大きく関係しています。木材を腐らせる菌は大きく分けて3種類あり、環境や樹種によって発生する菌が異なります。腐朽菌が活動するために必要な水分、空気(酸素)、温度の条件が大きく関係しており、これら必須条件の内いずれか1つでも腐朽菌が好まない方向へと変え、その状態を維持することができれば木材腐朽の活動を大幅に抑えることができます。

 

木材に腐朽菌が発生すると木の主成分である「セルロース・ヘミセルロース・リグニン」を分解する酵素類を分泌して、木材の組織を壊します。

木材の組織が破壊されること=腐朽する(簡単に言えば腐る)ということです。

 

まず、木を腐らせる「木材腐朽菌」の多くはサルノコシカケやシイタケと同じキノコ類(担子)に分類され、さらに腐朽の様子から白色腐朽菌、褐色腐朽菌、軟腐朽菌の3つに分けられます。

 

白色腐朽菌(はくしょくふきゅうきん)

 

樹木中にはリグニンという物質が20-30%含まれており、これは木材を腐りにくくする「天然の防腐剤」としての役割を果たしています。そのリグニンを分解することが出来るのが白色腐朽菌です。白色腐朽菌はリグニンなどの木材成分を栄養源として生育し、長い時間をかけて木材を腐朽します。

白色腐朽菌は広葉樹を好むものが多く、被害の特徴は木材が割けたり繊維状にほつれたりすることです。一般の住宅では次にご紹介する褐色腐朽菌の発生率が高いためあまり身近ではないような気がしますが、森林などでは見かけることの多い腐朽菌です。

 

褐色腐朽菌(かっしょくふきゅうきん)

 

住まいの建材として多用されている針葉樹(杉・ひのき・ヒバ・米ツガ等)を主に腐朽します。特に多湿で風通しが悪く、日当たりが悪い場所を好むため、床下などで多く見られます。先ほどの白色腐朽菌は選択的にリグニンを分解しますが、褐色腐朽菌はセルロースとヘミセルロースを選択的に分解します。分解後に褐色成分でもあるリグニンが残留し、褐色に変色することが褐色腐朽菌の由来となっています。

被害の特徴は手で触ったり、指でつまんだりするとボロボロと粒状に崩れることです。

 

軟腐朽菌(なんふきゅうきん)

軟腐朽菌は文字通り木材を軟化させる働きを持つ腐朽菌です。セルロース、ヘミセルロース、リグニンを全て分解できる腐朽菌ですが、特に白色腐朽菌や褐色腐朽菌が分解できない水分を多く含む木材を選択的に分解します。

軟腐朽菌は川や海で使用されている木材(桟橋・ボート・水車・橋脚)、土壌に接している木材(建築物の下部・電柱・杭・枕木)、湿度の高い環境で使用されている木材(温室・キノコ栽培室)などいたるとことで発見されています。

被害の特徴は表面がスポンジ状に軟らかく変化する。

 

  対象となる木材など 被害の状況 仲間
白色腐朽菌
(はくしょくふきゅうきん)
広葉樹を主に腐朽します。 豆粒大の穴が無数に開きます。
木材表面に繊維状のほつれが生じます
食用キノコ
(シイタケ・えのき茸等)
褐色腐朽菌
(かっしょくふきゅうきん)
住まいの建築材として多用されている針葉樹林を主に腐朽します。
特に、床下で多く見られます。
木材に亀裂が生じます
木材の表面を指でつまむと粉状になります。
建物や木材に被害を及ぼすキノコは褐色腐朽菌が多数
軟腐朽菌
(なんふきゅうきん)
水分を多く含んだ木材。 表面が軟化(スポンジ状) ケカビ、アオカビ
(不完全菌類)
コウジカビ、酵母菌
(子嚢菌類)

 

腐朽(腐れ)との付き合い方

「木=腐る」というのは自然界の摂理としてまずは当たり前と捉えることが重要です。そのことを理解したうえでお家やお庭で木材を使うときは、いかに腐りにくい環境を作るか、腐りにくい木材を使用するかを考慮し計画することが大切です。エクステリアや外構で使用する木材は主に天然木と人口木があり、天然木の中ではハードウッド(広葉樹)とソフトウッド(針葉樹)があります。また、その先で樹種ごとの特徴や処理による違いもあるため、環境や予算、用途に合わせて絞り込んでいきましょう。

それでは素敵なガーデンライフを!!

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