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何かと屋外利用には嫌煙されがちな天然木ですが、アプローチの床や外壁・ウッドデッキなどに天然木を使用すれば、温かみのある印象を与えられるでしょう。
天然木の木材を選ぶ際に気になることのひとつが、「節(ふし)」についてではないでしょうか。使用していくうちに起こることの多い「ひび・割れ・反り」についても同様に不安に思う方も多いことでしょう。
「見た目を美しくしたい」
「節や割れ、反りなどは強度上問題があるのではないか」
「どうすれば割れや反りを防げるか」
ここでは、天然木の木材の「節・ひび・割れ・反り」について、その原因や防ぐ方法、魅力などについてご紹介します。
どうして起こる?木材の「節・ひび・割れ・反り」
木の節はどうしてできる?
出典:写真AC
木材の表面に現れる茶色く丸い模様を「節」と呼びます。この節は幹が成長する際に枝が幹の中に一緒に包み込まれたものです。
節には「生節(いきぶし)」と「死節(しにぶし)」があり、その違いは、幹に包み込まれた際の枝の状態によります。幹に包み込まれたときに枝が生きていたものが生節で、枯れてしまった枝が死節です。
生節は幹と枝の組織がしっかりと繋がっているため、強度上問題はありません。死節は幹と枯れ枝の組織が繋がっていないため、木材用に裁断した際に死節の部分がすっぽりと抜け落ちてしまうことがあります。これを「抜け節」と呼び、強度が劣るとされます。
木材のひび・割れ・反りの原因は?
出典:写真AC
木は根から吸った水分を幹の内部にためておくことができるため、伐採後も多くの水分を含んでいます。水分を含んだまま木材として使用すると、大量の水分が蒸発して木材が収縮してしまいます。これが割れたり反ったりする原因です。
そのため半年から数年程度の長い時間をかけて、自然乾燥でしっかりと乾かしてから木材に加工します。それでも水分がまったくなくなるというわけではありません。
木材として使用した後も水分の蒸発は続きます。そのため、木材が伸び縮みすることからひびや割れ、反りが起こるのです。
木材の割れ・反りを防ぐには?
木材の割れ・反りを防ぐためにはいくつかの方法があります。
① 木材の板の製材方法
丸太の中心を通る板を「柾目(まさめ)」、丸太の中心から外れた板を「板目(いため)」と呼びます。柾目は狂いが少ないため、割れや反りを生じにくい利点がありますが、製材時の無駄が多くコスト高となることが欠点です。
② 板目の使用方法
当ショップで販売しているMUKUタイル木表を表面にして使っています。板目の木裏(樹皮側)は赤身が剝がれやすくササクレになりやすいためです。
このように割れ・反りを最小限にする方法はありますが、完全に止めることは難しく、無垢材には割れや反りは当然発生するものと考えた方がよいでしょう。
木材の「節・ひび・割れ・反り」をどう捉えるか
出典:写真AC
木が生きている証
節やひび、割れ・反りなどは、木の成長や水分の蒸発によって起こります。木が生きて呼吸しているからこそ起こる現象と言えるのです。夏は湿気を吸って膨らみ、冬は乾燥して小さくなり、割れや反りが発生します。
特に直射日光に長時間さらされ湿度差の大きい屋外では、割れや反りが生じやすくなり、エクステリア用品においては宿命とも言えます。しかし、節はもちろん、割れ、反りに関しても強度上は問題が無いことがほとんどです。水分が抜けることでキュッと締まり、強度が高まることもあります。
木が変化することで生命力を感じられること、それが無垢材の魅力の一つです。
木材の唯一無二の個性
かつては節やひび・割れ・反りはすべて欠点であると見られていました。しかし、昨今では捉え方にも多様性が出てきています。
特に節に関しては、デザインとして味わう傾向が高まっています。ナチュラルなものが好まれる流れに沿って、お客様も節がある方が自然で良いと考える方が増えているのです。
ひびや割れに関しても、面白さを活かして採用するケースが見られます。木材の加工技術が向上し、節や割れを活かす加工が可能になったこともこうした傾向に影響を与えているでしょう。
木には個性があり、種類や産地によって風合いが変わります。さらに同じ丸太から取られた板であってもまったく同じものはありません。それを面白いと捉え、経年による割れや反りなどの変化で庭に馴染んていく様子を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
「節・ひび・割れ・反り」はすべて木の成長や呼吸によって起こります。長期に自然乾燥させたものであれば大きく割れたり反ったりすることはありませんが、木が生き物である以上、ある程度は避けられないことです。
「節」は、現在では、木の持つ個性として愛好する人が増えています。「割れ・反り」も自然ならではの個性として、徐々に庭に馴染んでいくことでしょう。
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