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木製エクステリアのメンテナンスって必要なの?【ハードウッド・ソフトウッド・樹脂木材】の3種類のメンテナンス方法をご紹介

公開日:2020年8月26日/最終更新日:2021年3月1日

店長/ヤナサン
店長/ヤナサン

ウッドデッキやフェンス、縁台などのエクステリアを木製にしたいと考えた際、気になるのがメンテナンス。
そこで今回は、木製エクステリアのメンテナンスについて、皆さんの疑問や不安を解決するお手伝いができたらと思います。

木製エクステリアの種類と特徴

エクステリアとは、その家をより引き立てるための外回りの装飾のことです。カーポートやフェンス、ウッドデッキなどの大きなものからポストや外灯、表札といった小さなものも含みます。

その種類には木製や樹脂、アルミ、スチール、アイアン、ブロック、ガラス、籐など様々ありますが、なかでも人気の高い木製エクステリアは大きく分けると天然木と人工木(樹脂木材)になります。また、天然木にもハードウッド、ソフトウッド、防腐注入材があります。

ハードウッド

写真:「ウリン」

ハードウッドとは、ウリンやイペ、イタウバなどの広葉樹で、密度が高く重くて硬い木材のことです。

特徴は、高級感があり丈夫で長持ちし、シロアリにも強くメンテナンスをしなくとも20年以上持つと言われています。加工しづらく値段が高い点がデメリットではあります。

ソフトウッド

写真:「ウエスタン・レッドシダー」

ソフトウッドとは、ヒバやレッドシダー、サイプレスなどの針葉樹で、密度が低く軽くて柔らかい木材のことです。

特徴は、値段が安く加工しやすい点です。木の種類にもよりますが、メンテナンスを1年毎にきちんと行えば10年ほど持つと言われています。

防腐注入材

写真:「ACQ(K4)注入処理木材」

防腐注入材とは、スギやヒノキなどを乾燥させ加圧注入処理により防腐剤・防虫剤を浸透させた木材のことです。

特徴は、ソフトウッドと同じく値段が安く加工しやすい点です。異なるのは、防腐・防虫加工してあるためメンテナンスの必要がなく、耐久年数も長く(※注入濃度、設置環境によって)15年~30年ほど持つという点です。

※注入濃度は、どのようなシチュエーションで使用するのかを日本農林規格(JAS)によって【K1~K5】の5段階で決められています。K4以上が屋外使用可能な基準となります。

■保存処理の性能区分
製材 JAS で規定している保存処理は、防腐・防蟻処理及び防虫処理を対象としています。
保存処理は、その性能によって K1~K5 に 5 区分されて、区分ごとに使用薬剤とその処理
基準(薬剤の浸潤度、有効成分の吸収量)が規定されています。
(参考)製材 JAS の性能区分は、木材の使用環境条件を次のように想定しています。

引用:一般社団法人 日本農林規格協会

樹脂木材

樹脂木材とは、プラスチック(樹脂)と天然木を粉末状にした木粉を合わせて成形した人工木のことです。

特徴は、耐久性が高くシロアリにも強く、メンテナンスが不要な点です。天然木に比べ木の風合いに欠け、夏場は表面が熱くなるためウッドデッキの場合など素足で使用できない点がデメリットとなります。

メンテナンスの種類と期間

次にメンテナンスの種類とどのぐらいの期間で行えば良いかを見ていきましょう。メンテナンスは、主に水洗い塗装・防腐剤の塗り替えになります。

水洗いによる汚れ落とし

日常的には掃き掃除を行います。ホコリや土などが付着した汚れは、スポンジやブラシを使い水洗い(洗浄)をします。

汚れが落ちにくい、油分を含んだり、サビているところがあったりする場合は、中性洗剤やクレンザーなどで洗浄します。

カビが発生していると漂白剤を使ったり、さらに頑固な汚れや広範囲な汚れであれば、高圧洗浄機を使う方法もあります。

塗装・防腐剤の塗り替え

屋外で使用する木製エクステリアの場合、どうしても雨風や紫外線にさらされるため、洗浄以外のメンテナンスとして塗装・防腐剤の塗り替えを行います。ただし、下記表をご覧のように再塗装が必要なのはソフトウッドだけです。

種類 塗り替えが必要な期間
ハードウッド 不要

※油分が少ない木はワックスがけが15年間隔で必要

ソフトウッド 年に1回

※塗料によっては5年間塗り替え不要のモノもある

防腐注入材 不要
樹脂木材 不要

 

メンテナンスにかかる費用

メンテナンスにかかる費用は以下のとおりです。

水洗いにかかる費用

水洗いに関しては、基本はブラシやスポンジなどがあれば他には費用はかかりません。

ただし、汚れがひどい場合は専用の洗浄剤や高圧洗浄機を購入する必要があります。

*木材用洗浄剤・・・1回につき500~1,000円前後(15㎡使用時)

*高圧洗浄機・・・10,000~40,000円前後

塗装にかかる費用

塗装に関しては、細かなところではハケや軍手などありますが、メインとなるのが塗料の費用です。

*木材用塗料(保護剤)・・・1回につき3,000~5,000円前後(15㎡・2回塗り)

メンテナンスに必要な道具

木製エクステリアのメンテナンスに必要な道具は以下のとおりです。今回はウッドデッキのメンテナンスを例に挙げます。

水洗いに必要な道具

*ホウキ
*ちり取り
*ゴミ袋
*デッキブラシ
*雑巾

その他、汚れの種類に応じ以下のモノが必要となります。

*中性洗剤
*液体クレンザー
*漂白剤
*木材用洗浄剤
*高圧洗浄機
*スポンジ
*ハケ
*サンドペーパー

塗装に必要な道具

塗装の前にはウッドデッキを洗浄してきれいにする必要がありますので、洗浄用の道具にプラスして以下の塗装道具を用意します。

*塗料
*ハケ、ローラー
*コテバケ(広い面を塗る際に使用)
*ベンダーハケ(木と木の間の側面を塗る際に使用)
*ペール缶(塗料を入れる持ち手の付いたバケツのようなもの)
*軍手、ゴム手袋
*雑巾、古タオル
*マスキングテープ

メンテナンスの方法

それでは、具体的にメンテナンスの方法について見ていきましょう。ここではウッドデッキを例にお伝えいたします。

水洗いの手順

以下の手順で水洗いを行ってください。

(1) 表面のホコリやゴミを取り除きます。

(2) 次にデッキ全体を水で濡らします。

(3) 汚れ具合により洗浄剤を使用し、デッキブラシで軽くこすります。

(4) 汚れを落としたらよく水で洗い流し、天日でよく乾かします。

塗装の手順

以下の手順で塗り替えを行ってください。

(1) 水洗いの手順で汚れを落とし、天日でよく乾かします。

(2) 木がささくれている場合は、サンドペーパーで磨きましょう。

(3) 塗料をつけたくない場所があれば、マスキングテープで養生します。

(4) 塗料をペール缶などに移し、よくかき混ぜます。

(5) 塗りにくい部分⇒広い部分へと、木目に沿って塗料をのばしながら塗っていきます。

(6) 半日~1日ほど乾かしたら、同じ要領で2度塗りし、最低でも丸1日天日で乾かします。

メンテナンスの注意点と長持ちさせる秘訣

木製エクステリアを長持ちさせる秘訣は、汚れを見つけたらとにかく早めに落とすこと。また、ウッドデッキなど上にプランターや水分を含むモノを長時間置いておくと腐食の原因となりますので、定期的に動かしてあげるのも長持ちの秘訣となります。

◆メンテナンスの注意点は以下のとおりです。

*塗料は浸透タイプと造膜タイプがあり、木目の質感を残したい場合は浸透タイプのものを選ぶようにする。
*塗装は水洗い⇒乾燥で2日、塗装(2度塗り)⇒乾燥で2~3日必要。事前に晴天が続く日を確認してから行う。
*洗浄で漂白剤を使用する際は次亜塩素酸系のモノを選ぶこと。シンナーやベンジンなどは、木材が変色する可 能性があるため注意が必要。
*市販の塗料には強い薬品が使われているモノがあり、スプレー式の塗料の場合、薬品が目に入ったり皮膚についたりしやすいためなるべく使用は避けること。

まとめ

いかがでしたか?

天然木は人工木に比べ、本物の木の温もりが最大の魅力です。ソフトウッドであれば価格も安く、加工しやすいため素人でも簡単に設置できますが、年に1回の塗り直しとなると躊躇されてしまう方も少なくないのではないでしょうか。

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