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エクステリアDIYで使われるおすすめ天然木7選と選び方

公開日:2019年11月26日/最終更新日:2024年1月25日

店長/ヤナサン
店長/ヤナサン

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エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選と選び方

ウッドデッキやフェンス、駐車場、門柱、門扉、アプローチなど「屋外のエクステリアDIYで天然木を使いたい!!」そんな方の参考になるように“天然木”に絞ってまとめてみました。ハードウッド?(広葉樹)それともソフトウッド?(針葉樹)それぞれの天然木の「特徴・加工性・耐久性・コスト面」の4つの面から見ていきたいと思います。

 

◆ エクステリアDIYで使われる“おすすめ天然木7選”

スギ(杉)-産地/日本 耐朽性:3年~5年程度

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ①スギ

【特徴】

日本人には馴染みの深い杉ですが、針葉樹のソフトウッドで柔らかく、DIYでも屋内屋外問わずに使われている人気の樹種です。

【加工性】

柔らかな樹種のため、丸ノコはもちろんですが、通常の(手で挽く)ノコギリでも切断が可能です。ビスを打つ際も適切に行えば折れることは少なく、非常に扱いやすい材になります。

【耐久性】

屋外での耐久性は低く、ウッドデッキなどで使用した場合は無塗装であれば1年~2年程度で腐ったり、シロアリに喰われてしまう可能性が高い木材です。防腐防蟻の塗料などを塗布することで耐久性を高めることは可能ですが、毎年の塗装が必要になるため、丁寧に塗装しても5年持てば良い方と考えた方が良いでしょう。スギ材を長くエクステリアで使用したい場合はACQ材(加圧注入処理木材)をおすすめします。

【コスト面】

7選の中では一番コストが安価な木材です。

 

ひのき(桧)-産地/日本 耐朽性:5年~10年程度

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ②ヒノキ

【特徴】

ヒノキ(桧・檜)は古来から強度を持つ木と言われています。総ヒノキの家は豪邸とも言われていました。そのヒノキ(桧・檜)の特徴は、心材の高い耐久力と素晴らしい香り、ヒノキ風呂と言えば水に強い、木肌が美しいなど、世界でも評価される木材といえます。

【加工性】

杉材や桧材のウッドデッキ・ウッドフェンス・外壁・板塀などのDIYは、初心者でも簡単に作製が出来ます。柔らかな樹種のため、丸ノコはもちろんですが、通常の(手で挽く)ノコギリで切断が可能です。ビスを打つ際の下穴加工は必要なく、直接打ち込んでも適切に行えば折れることは少なく、非常に扱いやすい材になります。

【耐久性】

そのままウッドデッキ材等として使用されると、5年~10年で腐る可能性が高いので毎年(出来れば半年)ごとに防腐防蟻の塗装を行うか、 防腐注入処理を施したヒノキ材を選択するのをおすすめします。

【コスト面】

木材の等級(グレード)にもよりますが、杉材よりも20%前後高い木材です。赤材(木の芯に近く一番耐朽性が高い)の無節などとこだわっていくとハードウッドと変わらない金額になる可能性があります。

 

ウリン(ビリアン)-産地/ボルネオ島 耐朽性:30年程度

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ③ウリン

【特徴】

この材はボルネオ島(1/2インドネシア領土・1/2マレーシア領土)にのみ生息する木材で、インドネシアではウリン、マレーシアではビリアンと呼ばれています。

別名「アイアンウッド」と名付けられ、ボルネオ島では“生涯腐らない木”と言われています。狂いや伸縮はほとんどなく、水に対する耐久性・相性は世界随一の木です。
表面は美しく、ねじれや反りも少ないので、耐朽性を重視する方には一押しのデッキ材です。
ビリアン材(ウリン材)の赤っぽい色は、ポリフェノールによるもの。心材には大量に含まれており、シロアリやフナクイムシなどに対して絶大な耐朽力があります。

経年変化で当初は赤黒くなり、その後だんだん色褪せてグレーになります。欠点としては、最初の数ヶ月、雨に濡れると表面のポリフェノールが流れ出します。赤茶色のアクが付きますので、手摺りなどに使用をする際には布団や服に付かないように気をつけてください。なお、アクが気になる時は家庭用の塩素系洗剤(キッチンハイター等)で綺麗にとれます。(衣類は取れにくいので、フェンスやお隣との距離が近いときは気をつけてください)薬剤を使わなくても、しばらく放置しておくといつの間にか灰汁は消えますので、神経質に色を落とすよりはしばらく経年変化を楽しむ心の余裕が一番なのかもしれません。

【加工性】

ハードウッドのため、コーススレッドやビス打ちは下穴なしでは大変困難です。ビスの皿部分と下穴を同時に穴あけする「皿取りキリ」はハードウッド加工に必須のアイテムといえます。
また、電動工具での加工時には必ず、切れの良いカッター(刃物)を取り付け、ゆっくり加工するよう心がけてください。非常に重い木材なので、出来るだけ短い材料にて設計、施工するなどの対策をおすすめします。

【耐久性】

ウリン材(ビリアン材)は東南アジアで最も重硬かつ耐朽性の高いと言われているハードウッドデッキ材です。
現地ではウリン材(ビリアン材)は家の外壁や桟橋などに使われ、“100年腐らない”といわれています。

【コスト面】

ウリンは密度の高い樹種のため、成長するには時間がかかります。成長前のウリンを伐採するのは制限されているので在庫も少なく、他のエクステリア材に比べて、価格は高めになっています。

 

イペ(ノウゼンカズラ科)-産地/ブラジル 耐朽性:30年程度

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ④イペ

【特徴】

イペは、古くから世界中で使用されている木材で、世界最強・最高級のウッドデッキ・エクステリア材として広く認知されています。木材の中で最も比重が重く、耐久性も高く、昔から高級船の甲板などに用いられています。色合いは濃褐色で美しく、シロアリや害虫にも強い木材です。欠点は使用当初、雨等水に濡れると茶色の樹液がコンクリート面や壁につきますが、2~3ヵ月で落ち着きます。汚れた場合はウリン同様、家庭用の塩素系洗剤(キッチンハイター等)を薄めてブラシでこすれば落ちます。

【加工性】

ハードウッドのため、コーススレッドやビス打ちは下穴なしでは大変困難です。ビスの皿部分と下穴を同時に穴あけする「皿取りキリ」はハードウッド加工に必須のアイテムといえます。
また、電動工具での加工時には必ず、切れの良いカッター(刃物)を取り付け、ゆっくり加工するよう心がけてください。非常に重い木材なので、出来るだけ短い材料にて設計、施工するなどの対策をおすすめします。

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ④イペ

【耐久性】

イペは耐腐朽性も高く防腐処理も必要のないメンテナンス性に優れた木材です。水のかかるような条件の悪条件でも、無塗装でも20〜30年以上使用できるといわれています。

【コスト面】

イペは、その木目の美しさ、表面の滑らかさから、ウリン材に比べ10〜20%ほど価格が割高になってしまします。

 

ウエスタンレッドシダー(米杉)-産地/カナダ 耐朽性:10年~15年程度

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ⑤ウエスタンレッドシダー

【特徴】

カナダ西海岸・ブリテッシュコロンビア州を中心に生息するこの木は学術的に「ヒノキ科ネズコ属」に分類されます。「ヒノキチオール」という成分が心地よい香りを漂わせます。耐久性は針葉樹の中で最も高く、天然の殺菌力、防虫力を持ち合わせています。ウエスタンレッドシダー(WRC)は、サイプレス、セランガンバツー、イペ、ウリン、イタウバなどのハードウッドに比べて加工性が非常に良く、しかも耐久性に優れており、バランスが取れた理想のウッドデッキ材です。加工性、耐久性だけではなく、他の針葉樹に比べて寸法安定性も優れており、しかも価格が手頃なことで、DIY用ウッドデッキ材としては抜群の人気を誇っています。

【加工性】

ウエスタンレッドシダー(WRC)は、比較的柔らかく加工もしやすいので、DIY初心者がウッドデッキなどを製作をする場合でも簡単に安全に加工できます。ウリンやイペなどのハードウッドは下穴加工が必要になってきますが、ウエスタンレッドシダー(WRC)は、下穴無しでネジを打ち込めますし、いろいろな接着剤も使用することが出来ます。

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ⑤ウエスタンレッドシダー

【耐久性】

ウエスタンレッドシダー(WRC)は、殺菌作用のヒノキチオールと、防虫作用の水溶性フェノールの2つの成分を含んでおり、仕上げ塗装をしなくても、10年は大丈夫だと言われています。(使用環境によって異なります)

ただし、いくら耐久性が強くても、永遠に使える訳ではなく、いつかは腐ってしまいます。ウッドデッキの寿命をさらに伸ばすために、組み立て前に塗装をしておき、1〜2年に一回を目安に定期的に塗り直しをすればさらに長持ちします。

【コスト面】

屋外向けのエクステリア天然木の中では中間です。ウリンやイペほどの耐久性はありませんが、その分コスト差もありますので、用途に応じて選ぶと良いでしょう。

 

アマゾンジャラ(アカテツ科)-産地/ブラジル・ペルー 耐朽性:15~20年程度

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ⑥アマゾンジャラ

【特徴】

ハードウッドのなかで「最強」「鉄の木」と呼ばれるウリンに、勝るとも劣らないといわれている「アマゾンジャラ」。名前の通りアマゾン川流域が産地の材木で、他にも熱帯雨林地域を中心に広く分布しています。

ウッドデッキ以外にもフェンスや高級家具などに使われ、近年、注目度が上がってきている材木です。また、「アマゾンウリン」、「マニルカラ」、「マサランドゥーバ」と呼ばれることがあります。

樹液の有無は、バラータと呼ばれる樹液分を含むため、使用初期においてその成分が流れ出す場合があります。しかし、アマゾンジャラは比較的、樹液が少なく、周辺が汚れにくいことが特徴です。ウリンに近い耐久性を持ち、ウリンのデメリットであった樹液による汚れが少ない木材がアマゾンジャラと言えます。

【加工性】

ハードウッドのため、コーススレッドやビス打ちは下穴なしでは大変困難です。ビスの皿部分と下穴を同時に穴あけする「皿取りキリ」はハードウッド加工に必須のアイテムといえます。
また、電動工具での加工時には必ず、切れの良いカッター(刃物)を取り付け、ゆっくり加工するよう心がけてください。非常に重い木材なので、出来るだけ短い材料にて設計、施工するなどの対策をおすすめします。

【耐久性】

高密度で虫に強く、水中でも使用可能なほどの耐久力を持っています。この高い耐久性からウッドデッキやエクステリア材以外にも、構造材、港湾材として使われています。湾岸や海岸などの水辺や湿気の多い場所で使用しても、15年から20年、場合によっては30年以上使用できることがあります。防腐処理の必要はなく、メンテナンスフリーで使用できます。

【コスト面】

アマゾンの豊富な森林資源であるアマゾンジャラは、計画的な伐採が行われており、安定供給が可能です。近年では、オーストラリア産のジャラ材やウリンなどが流通しづらくなっており入荷数が不安定になっていることから、アマゾンジャラの人気が上昇しています。そのため、ウリンの代替材として使われることもあります。

 

セランガンバツ(フタバガキ科)-産地/マレーシア・インドネシア 耐朽性:15年~20年程度

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ⑦セランガンバツ

【特徴】

ウッドデッキなどに使用される木材の中に、セランガンバツ材があります。セランガンバツ材は、マレーシアやインドネシアのボルネオ島などを産地としているハードウッドです。屋外の展望デッキや公共施設などにも多数使われています。茶褐色で落ち着いた色合いは重厚感があり、とても美しい木目です。そのため、ウッドデッキだけでなく、フェンスなどに使用されることもあります。

【加工性】

加工がしやすくコストパフォーマンスにも優れています。ハードウッドの中では、安価で加工がしやすいことが特徴です。

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木7選 ⑦セランガンバツ

【耐久性】

安価ながらも、耐久性は非常に高く「鉄の木」と呼ばれるウリンには若干は劣るものの、それに匹敵する強度があります。屋外での使用年数は15年以上といわれるほどの耐久力があり永く使用することができます。

防腐性・防虫性にも優れているため、防腐処理などの加工や大規模なメンテナンスが不要です。材木の価格の安さに加え、メンテナンスのコストもかからないため、トータルで考えてもコストパフォーマンスに優れた材木です。

【コスト面】

セランガンバツはウリンやイペに比べて 10~20% ほど安い価格ですが、強度はウリンやイペに匹敵します。 また、セランガンバツは、基本的にメンテナンスは不必要です。

 

◆ 番外編

ACQ材(杉・桧)-産地/日本 耐朽性:20年~25年程度(曝露試験中/30年経過

加工性 耐久性 コスト

エクステリアDIYで使われるおすすめな天然木はACQ材

【特徴】

ACQ材(加圧注入処理)は国際的にシェアが高い安全で安価な木材を長持ちさせる加工法です。日本ではJIS(日本工業規格)やJAS(日本農林規格)に規定されています。腐りにくく、白蟻にも強い、 高い耐久性のある材料なので屋外に設置するウッドデッキに最適です。注入薬剤は安全性が配慮されシックハウス法に該当せず水辺でも使用でき廃棄時も安心です。木の温かみ、素足の感触は針葉樹(ソフトウッド)ならではです。

【加工性】

杉材や桧材のウッドデッキ・ウッドフェンス・外壁・板塀などのDIYは、初心者でも簡単に作製が出来ます。柔らかな樹種のため、丸ノコはもちろんですが、通常の(手で挽く)ノコギリでも切断が可能です。ビスを打つ際の下穴加工は必要なく、直接打ち込んでも適切に行えば折れることは少なく、非常に扱いやすい材になります。

【耐久性】

ノーメンテナンス(防腐防蟻の塗装)でも、20年~25年の耐久性を持ちます。見た目は経年変化で灰褐色(シルバーグレイ)に変化してゆきますが、強度に影響はありません。ただ、JAS(日本農林規格)の基準はK1~K5まであり、一般的にホームセンターで売られているものと専門店では注入濃度が異なる可能性が高いので、屋外で使用する場合は事前の確認が必要です。

【コスト面】

概算ですが、板材で見るとウリンやイペの半分程度で購入が可能です。コストを低く抑えつつ、高耐久材が欲しい人は選択肢の一つとなるでしょう。

 

SPF材(カナディアンウッド)-産地/カナダ 耐朽性:1年~3年程度

加工性 耐久性 × コスト

エクステリアDIYでは注意が必要なSPF材

【特徴】

近年DIYと言えばSPF材を想像するくらいDIYユーザーには浸透してきている材です。DIY以外にもコストダウンのため、住宅の構造材などにも使われており、屋内(雨に当たらず、湿度が高くない場所)での利用で選ばれています。(S=スプルース・P=パイン・F=ファーの混合樹種の名称)

【加工性】

屋内のDIYで大人気なSPF材は柔らかな樹種のため、丸ノコはもちろんですが、通常の(手で挽く)ノコギリでも切断が可能です。ビスを打つ際も適切に行えば折れることは少なく、非常に扱いやすい材になります。

【耐久性】

そもそも屋外向けの材ではないので屋外での耐久性は期待できません。(塗装などの)メンテナンスなしで1年、メンテナンスをしても3年持てば良い方だと思います。

【コスト面】

今回登場した木材の中では一番安価な材になります。ホームセンターであれば大体どの店舗でも入手できます。

 

まとめ

エクステリア(ウッドデッキやウッドフェンス等)で使う素材は今回紹介した天然木以外も人工木(樹脂木)やタイルまで色々あります。見た目の違いや耐久性や強度、価格の高いものから低いものまで様々です。どの素材を選ぶかは使用期間やコスト、DIYなのか専門業者に依頼するのかなどによって異なりますので、じっくりと計画を立て、素敵なガーデンライフを楽しみましょう!

 

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